AGGREGATE関数は、Excel 2010以降のバージョンで使用出来る関数で複数の集計機能を1つの関数で実行できる関数です。合計や平均、最大値や最小値といった基本的な集計だけでなく、特定のエラーを無視したり、フィルターされたデータデータの中から必要な情報を効率よく取り取り出せます。
紹介記事の人物
橋本 由夏(はしもと ゆか)
Excelの作家(主に、フリーランスとして活動しています。)
著書:Excel厳選テクニック本を出版
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり
AGGREGATE関数の構文
=AGGREGATE(集計方法, オプション, 範囲 1, [範囲 2], …)
集計方法
集計方法は、SUBTOTAL関数と同じですが、集計方法の種類はAGGREGATE関数の方が多いです。
集計方法 | 関数 | 説明 |
---|---|---|
1 | AVERAGE | 平均値 |
2 | COUNT | 数値の個数 |
3 | COUNTA | データの個数 |
4 | MAX | 最大値 |
5 | MIN | 最小値 |
6 | PRODUCT | 積 |
7 | STDEV.S | 不偏標準偏差 |
8 | STDEV.P | 標本標準偏差 |
9 | SUM | 合計値 |
10 | VAR.S | 不偏分散 |
11 | VAR.P | 標本分散 |
12 | MEDIAN | 中央値 |
13 | MODE.SNGL | 最頻値 |
14 | LARGE | 降順で指定した順位 |
15 | SMALL | 昇順で指定した順位 |
16 | PERCENTILE.INC | 百分位数 |
17 | QUARTILE.INC | 四分位数 |
18 | PERCENTILE.EXC | 百分位数(0%と100%を除く) |
19 | QUARTILE.EXC | 四分位数(0%と100%を除く) |
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
0(または省略) | 入れ子になっているSUBTOTAL関数およびAGGREGATE関数を無視 |
1 | 入れ子になっているSUBTOTAL関数およびAGGREGATE関数を無視 |
2 | エラー値、入れ子になっているSUBTOTAL関数およびAGGREGATE関数を無視 |
3 | 非表示の行、エラー値、入れ子になっているSUBTOTAL関数およびAGGREGATE関数を無視 |
4 | すべてを検索対象とする |
5 | 非表示の行を無視する |
6 | エラー値を無視する |
7 | 非表示の行とエラー値を無視する |
エラーを無視して集計
日付と売上の表
SUM関数とSUBTOTAL関数で集計
4月6日の売上のセルにエラー(#N/A)が出ています。関数を挿入すると、SUM関数、SUBTOTAL関数ともに合計の集計値もエラーが返されています。
=AGGREGATE(9,6,E5:E10)と挿入します。
集計方法は、9(合計)第2引数(オプション)では「6 – エラー値を無視します」を選択して範囲選択
こSUM関数、SUBUTOTAL関数の場合はセルにエラーがある時、合計にエラーが表示されます。しかし、AGGREGATE関数では、オプションで「エラーを無視」を指定することで、エラーの出ているセルを(除外)して集計します。
SUBTOTAL関数に関しては、下記の記事をお読みください。
フィルターで抽出
SUBTOTALの機能に加え、さらに多様な複合機能があり、特定のエラーを無視することが可能です。SUBTOTALではカバーできない数式や関数も利用できます。具体的には、フィルタされたデータやエラーセルを無視して一括する機能があります。
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