Excelでは、バージョンが上がるごとに新しい関数が導入されています。
今回は、2025年現在の、最新の関数、機能を一気にご紹介します。
初心者でも安心!
具体的な操作手順を1つ1つ丁寧に解説しながら進めていきますので、この動画を見終わる頃には、あなたのExcelスキルは確実にレベルアップしていますよ。
記事の最後には、便利な「詳細マニュアル」と「ダウンロード資料」もプレゼントしますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
💡 さらに!
私は 「Excel厳選テクニック」 という本も出版しています。
現場で役立つ時短ワザが満載!
動画と合わせて活用すれば スキルが一気に上級者レベル になります📖✨
🔔 チャンネル登録もお忘れなく!
では、早速始めていきましょう!
それではさっそく、最初の関数「ラップローズ関数」から見ていきましょう!

職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
著 書:Excel厳選テクニック本を出版 コチラから本が見れます
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり
Excel最新関数 2024
WRAPROWS関数とWRAPCOLS関数
「たとえば、こんな経験ありませんか?
縦にずらっと並んだ1次元データを、もっと見やすく、3行ずつの表にしたい。そんなときに便利なのが、『ラップローズ関数』なんです。」
WRAPROWS関数とWRAPCOLS関数の構文
WRAPROWS関数とWRAPCOLS関数の引数
引数 | 説明 |
---|---|
ベクトル | 1行または1列に並べたい配列を指定します。 |
折り返し数 | 並べる対象としないデータを指定します。 |
空のセルの値 | 空いたセルに入れる値を指定します。省略すると エラー値[#N/A]が返されます。 |
WRAPROWS関数の使用例
=WRAPROWS(C3:L3, 3)


まずセルを選択して、『=WRAPROWS』と入力します。続いて、分割したいデータ範囲を選びます。コンマを打ったら、表示したい列数を入力して、エンターキーを押します。」
「すると、1列だったデータがきれいに指定した列数に分割されました。これだけでリストの見やすさが一気にアップしますよね!」
「ただ、こんな風にデータを分割すると、最後の部分が足りないときにエラー表示が出ることがありますよね。そんな時も安心です。」
横1行のセル範囲を各行4列で折り返す。埋め文字は?
=WRAPROWS(C3:L3, 3,”***”)


「WRAPROW関数(ラップローズ関数)なら、不足部分を好きな文字で埋めることができるんです。
「次に、もう一度コンマを打って、ダブルクォーテーションを入力します。このダブルクオーテーションの中に、表示したい規定値を入れてあげます。例えばアスタリスク(***)やハイフン(—)などですね。」
「これで【Enter】を押すと、不足したセル部分が指定した記号でキレイに埋められます。」
「これで、データが足りない部分は自動的にアスタリスクで埋められます。見た目もすっきりして、分かりやすくなりますよね。」
「ぜひ、試してみてください!」
WRAPCOLS関数の使用例


3行に分割して表示されます。足りない部分、ここでは、【F6】と【F7】は、既定値の #N/A で埋められます。
最後の空のセルの値は、不足部分になるので、”***”で埋める事が出来ます。
「続いて、WRAPCOLS関数『ラップコルズ関数』を使って、データを縦方向に分割してみましょう。ラップローズ関数は横方向でしたが、WRAPCOLS関数ラップコルズ関数は縦方向、つまり列数を指定して分割できるんです。」
「まず、セルを選択して、『=WRAPCOLS』と入力します。次に、分割したい範囲を選択してから、コンマを打ちます。その後に、表示したい行数を入力してエンターキーを押しましょう。」
「するとどうでしょう?横方向に並んでいた1次元のデータが、指定した行数で縦方向にきれいに並びましたね。表の見やすさがグンとアップします。」「すごいですよね!たった1つの関数で、データを簡単に整理できてしまいます。」
「こちらも『ラップローズ関数』と同じように、アスタリスク(***)やハイフン(—)などで、不足部分を好きな文字や記号で埋めることができます。」
「資料の見やすさも、ぐっとアップしますよね。ぜひ試してみてください。」
TAKE関数 DROP関数
TAKE関数
「続いてご紹介するのは、『テイク関数(TAKE)』です。これは表やリストの先頭や末尾から、指定した行数や列数だけを抜き出して表示できる、とっても便利な関数なんです。」




「まずセルをクリックして、『=TAKE』と入力します。次に、抽出したい範囲を選択したら、コンマを打ち、取り出したい行数または列数を入力します。例えば『3』と入力すると、先頭の3行が簡単に抽出できます。」
「これでエンターキーを押すと、どうでしょう?指定した数のデータだけが、きれいに表示されました。」
②末尾(右)の1列を取得




「ここで便利なポイントがもう一つあります。先頭ではなく、末尾からデータを抽出したい場合は、行数の前に『マイナス(-)』を付けてみてください。末尾から指定した数のデータを簡単に取り出せます。」
「すごく便利ですよね。特に最新データだけをすぐ確認したい時や、資料を短時間でまとめる時に役立ちます。」
DROP関数
配列の指定した行や列を除外して抽出する方法
「次にご紹介するのは、『ドロップ関数(DROP)』です。この関数を使えば、表やリストから特定の行や列を簡単に除外することができます。」


「まずセルを選択して、『=DROP』と入力します。次に除外したいデータ範囲を選択してからコンマを打ち、除外する行や列の数を指定します。」
「たとえば、『-3』と入力すると、データの末尾の3行を除外した残りのデータだけが表示されます。逆にプラスの数字にすると、先頭から除外されます。」


「エンターキーを押すと、指定した範囲がきれいに取り除かれて、残ったデータだけが表示されます。」
末尾の1列を除外する方法
「さらに、行と列の両方を除外することも可能です。『=DROP』と入力し、データ範囲を選択した後、行の除外数、列の除外数をコンマで区切って入力しましょう。」
=DROP(B5:D12,,-1)


「列」に指定された末尾1列(つまりD列)を除外したセル範囲を返します。
引数「行」は省略されているので全行が返されます。
「見た目もスッキリ、整理が簡単にできますよね。大きなデータを手早く加工するときには、とても便利な関数です。」
CHOOSEROWS
CHOOSEROWS関数は、配列操作関数の一つです。配列から行を指定どおりに取り出します。
CHOOSEROWS 関数の構文
「続いてご紹介するのは、『チューズローズ関数(CHOOSEROWS)』です。この関数を使えば、指定した特定の行だけを簡単に抽出できます。」
=CHOOSEROWS(配列, 行番号1, [行番号2], …)
※[ ]内の引数は省略可能
※「行番号」は 0 または配列内の行数を超えた場合 #VALUE! エラーを返します。
引数 | 説明 |
---|---|
配列 array | 配列(セル範囲)を指定【必須】 |
行番号1 row_num1 | 取り出す最初の行番号を指定[省略可能] |
行番号2 row_num2 | 追加で取り出す行番号を順番に指定 [省略可能] ※ 配列内の行数が指定できる最大数 |
※ 行番号は「0」及び配列内の行数を超えて指定することはできません。
CHOOSEROWS 関数の使用例


【部署別一覧表】の【2行目・3行目・5行目】を抽出したい際、
「まず、セルをクリックして『=CHOOSEROWS』と入力します。次に、元となるデータ範囲を選択してからコンマを打ちます。そのあとに、抽出したい行番号を入力します。」
「たとえば、2行目・3行目・5行目を抽出したい場合は、『2,3,5』のように入力してエンターキーを押すだけです。」


①【=CHOOSEROWS(B3:E11,2,3,5】と範囲選択して、残したい行番号を入れていきます。
②キーボードの【Enter】キーを押します。


「すると、指定した行だけがこのようにピックアップされて表示されました。視覚的にも分かりやすいですよね。」
「この関数は、膨大なデータの中から特定の情報だけを素早く取り出すのにとても便利です。集計や報告書作成の効率が格段に上がります。」
CHOOSECOLS関数
「続いては、『チューズコルズ関数(CHOOSECOLS)』をご紹介します。先ほどの『チューズローズ関数』が特定の行を抽出するのに対して、『チューズコルズ関数』は指定した列だけを選んで抽出できる便利な関数なんです。」


「まず、セルをクリックして『=CHOOSECOLS』と入力します。次に元になるデータ範囲を選択してコンマを打ち、抽出したい列番号を指定します。」
「たとえば、社員リストから『部署』と『氏名』の列だけを抽出したい場合、データ範囲を選択後、『2,3』というように列番号を指定してエンターキーを押しましょう。」


「どうでしょう?こんなに簡単に、指定した列だけがスッキリと表示されました。」「データ分析や報告書を作成する時、欲しい情報だけを瞬時に取り出せて、とても効率的ですよね。」
EXPAND関数
「続いての関数は、『エクスパンド関数(EXPAND)』です。こちらは、元々あるデータのサイズを指定したサイズまで拡張して、空いた部分を自由に設定した文字や値で埋めることができる関数です。」
配列の行数を3から5に拡張し、拡張部分を”**”で埋める
「まずセルをクリックし、『=EXPAND』と入力します。次に、元となるデータ範囲を選択してコンマを押します。その後に拡張したい行数や列数を指定していきます。」
「例えば、元のデータが3行の場合に、これを5行に増やしたい時は、行数を『5』と指定します。さらにその後ろにコンマを打ち、不足する部分に埋めたい文字をダブルクォーテーションの中に入力します。例えば、『***』や『—』などですね。」
「そして、エンターキーを押してみましょう。」
=EXPAND(A1:B3,5,,””)


「すると、元のデータが指定したサイズに拡張され、不足していた部分が指定した値でキレイに埋まりました。」
「見た目もすっきり、わかりやすくなりますよね。資料作成時に、表の形を整えたり、テンプレートを整えるときにも役立ちます。」
配列の列数を2から3に拡張し、拡張部分を”**”で埋める
=EXPAND(A1:B3,,3,”**”)


EXPAND関数はセル範囲A1:B3を受け取り、
引数に指定された列数3列に配列を拡張して返します。
拡張された部分は”**”で埋められます。
TEXTSPLIT関数


TEXTBEFORE
「次は、『テキストビフォー関数(TEXTBEFORE)』です。この関数を使うと、特定の文字の前にあるテキストを簡単に抜き出すことができます。」
「例えば、メールアドレスから『@マーク』の前にあるユーザー名だけを取り出したい、なんて時に大活躍します。」


この様な、メールアドレスがあります。ここでは、【@の前】をTEXTBEFORE関数で取り出します。


①【C3〜C11】を選択します。
②【数式バー】に=TEXTBEFORE(B3,”@”)と入力します。
③キーボードの【Ctrl】+【Enter】を押します。
「具体的にやってみましょう。セルをクリックして、『=TEXTBEFORE』と入力します。そのあと、対象となるセルを選択してコンマを打ち、区切り文字をダブルクォーテーションで囲んで入力します。今回は『@』ですね。」


「入力が終わったらエンターキーを押します。するとどうでしょう?一瞬で@マークの前のテキストだけが抜き出されました。」
「便利ですよね。いちいち手作業でコピーする手間が一切なくなるます。」
TEXTAFTER関数
「次にご紹介するのは『テキストアフター関数(TEXTAFTER)』です。これは、特定の文字より後ろにある文字列だけを抜き出したいときに使える便利な関数です。」
「例えば、メールアドレスのドメイン部分だけを簡単に取り出したいことってありますよね。早速やってみましょう。」


①【C3〜C11】を選択します。
②【数式バー】に=TEXTAFTER (B3,”@”)と入力します。
③キーボードの【Ctrl】+【Enter】を押します。
「まずセルをクリックし、『=TEXTAFTER』と入力します。次に、文字列があるセルを選択してコンマを押します。そして、区切り文字をダブルクォーテーションの中に入力します。今回の例では『@』マークですね。」


するとどうでしょう?一瞬でメールアドレスの『@』の後ろ、つまりドメイン部分だけを抽出できました。」「これを使えば、面倒なコピー&ペースト作業が劇的に減りますよね。」
「これもExcelを使ったデータ整理を効率化するうえで、かなり役立つテクニックです。」
VSTACK関数/ HSTACK関数
配列を垂直方向に結合する方法とテーブル機能との組み合わせ方
「次にご紹介するのは、『Vスタック関数(VSTACK)』です。この関数は、複数の表やリストを縦方向に一瞬で結合できる優れものなんです。」


「例えば、別々の部署ごとに分かれた名簿や売上表を、一つの表にまとめたいと思ったことはありませんか?そんな時に大活躍する関数です。」


①【H3】をアクティブセルにします。
②【数式バー】に、=VSTACK(B3:C6,E3:F6)と入力します。
=VSTACKを数式バーで選択して、2つの表を【Ctrl】キーを押しながらドラックします。
③【Enter】キーを押します。
「まず、結合後のデータを表示したいセルをクリックして『=VSTACK』と入力します。次に、結合したい最初のデータ範囲を選択し、コンマを打って、次に結合したい範囲を選択します。」


「これでエンターキーを押すと、複数の表が縦方向に一瞬で連結されました。」


下に、データを追加した際は、反映されません。
「このVスタック関数とExcelの『テーブル機能』を組み合わせることです。」
「テーブル機能を使うと、元データに新しく行が追加されても、自動的に結合後のデータにも反映されるんです。」


左が【テーブル1】、右が【テーブル2】と設定します。


①数式バーに【VSTACK関数】を挿入します。
②この状態で、【テーブル1】と【テーブル2】を選択します。
③【Enter】キーを押します。


①数式バーに【VSTACK関数】を挿入します。
②この状態で、【テーブル1】と【テーブル2】を選択します。
③【Enter】キーを押します。


テーブルにすると、この様に、新規のデータが反映されます。
は、横方向にデータが繋がります。
HSTACK関数
配列を横方向に連結する方法とテーブル機能との連携方法
「続いて、『Hスタック関数(HSTACK)』をご紹介します。先ほどの『Vスタック関数』が縦方向の連結だったのに対して、Hスタック関数は横方向、つまり横並びに配列を連結することができる便利な関数です。」
「例えば、『部署名』や『社員名』、『売上』などが別々の表になっているとき、それらを横につなげて、一目で情報を把握できるようにしたい場合にぴったりです。」
「具体的には、まず表示させたいセルを選択して、『=HSTACK』と入力します。次に、最初に表示したい配列を選択してコンマを打ち、次につなげたい配列を選択します。あとはエンターキーを押すだけです。」
「毎回、手作業でデータを更新する必要がなくなり、データ整理や管理が劇的に楽になりますよね。」
「これは覚えておくと本当に便利なので、ぜひ試してみてください。」
TOCOL関数
「次にご紹介するのは『トゥーコル関数(TOCOL)』です。この関数は、複数の行や列に分かれたデータを、一瞬で縦一列にまとめることができる、とても便利な関数です。」


「例えば、部署ごとに分かれている表を、シンプルな1列のリストに整理したい時、手作業でやると結構手間がかかりますよね。でも、この関数を使えばあっという間です。」


①【F3】セルをアクティブセルにします。
②【数式バー】に【=TOCOL(B3:D6】と入力します。関数を挿入して、範囲を選択します。
③【Enter】キーを押します。


「すると、複数列に分散していたデータが、一瞬で1つの列に縦方向に並びました。見やすくスッキリ整理できますよね。」


総務課の伊東さんが追加された際、同じやり方で、【Enter】キーを押すと、


この様に、空白の部分は0と表示されてしまいます。「また、この『トゥーコル関数』には、『空白セルを無視する』という便利なオプションがあります。」


「データを選択した後にコンマを打ち、『1』を指定してエンターキーを押します。これだけで、空白セルを飛ばしてデータだけをきれいに1列にまとめてくれます。」


すると、この様に、空白の0を消す事が出来ます。
「データ整理の効率がぐっと上がりますし、手作業で整理する必要がなくなるので、時間の節約にもなりますよね。」
「ぜひ、この便利な関数を使ってExcel作業を効率化してみてください。」
TOROW関数
「次にご紹介するのは『トゥーロー関数(TOROW)』です。この関数は、先ほどの『トゥーコル関数』とは逆に、縦や横に広がったデータを1行にすっきりまとめることができる、とても便利な関数なんです。」
「例えば、部署別に縦方向に並んだリストを、横方向にまとめて表示したい場合がありますよね。そんな時に、この関数が大活躍します。」
「具体的にやってみましょう。まず、セルを選択して『=TOROW』と入力します。そのあと、1行にまとめたいデータの範囲を指定してエンターキーを押します。」
「するとどうでしょう?あっという間にバラバラだったデータが、1行にすっきり整理されました。」
コントロール+エンターキーで複数セル同時適用
「さらに、もう一つ便利なExcelのテクニックがあります。それは、『Ctrl+Enter』キーを使った複数セルへの同時適用です。」
「まず、数式を入れたいセル範囲をまとめて選択します。そのまま数式を入力し、『Ctrl+Enter』を押すと、選んだ全てのセルに一気に同じ数式が反映されます。」
「1つ1つコピーする手間がなくなり、作業が一瞬で終わりますよね!」
「このように、『トゥーロー関数』と合わせて『Ctrl+Enter』のテクニックを活用すると、データ整理や入力作業がもっとスピーディになりますよ。」
「ぜひ実際に試してみてください。」
IMAGE関数
画像をExcelに挿入するには「挿入タブ」から手動で画像を貼り付ける必要がありましたが、IMAGE関数を使えば、URLを指定すると画像がセル内に表示されます。今回は、画像挿入、3選をご説明します。
下記の記事を合わせてお読みください


まとめ
「ここまでご視聴いただきありがとうございました!今回ご紹介した最新のExcel関数について、『もっと詳しく知りたい』『実際に自分でも試したい』と思われた方も多いのではないでしょうか?」
「そんな方のために、今回の動画で解説した全ての関数をさらに詳しくまとめた詳細マニュアルと、実際に使っていただけるダウンロード資料をご用意しました。」
「動画の概要欄からすぐにダウンロードできますので、ぜひお手元に置いて活用してくださいね。」
「最新関数を使って、Excel作業を効率化して、ぜひ皆さんのお仕事や日々の作業をラクにしてください!」
「それでは、また次の記事でお会いしましょう!」
コメント