「プロジェクト管理、もっと楽にならないかな?」「チームの情報共有、スムーズにしたい!」
そんな悩みを抱えていませんか? Microsoftから登場した新しいコラボレーションツール「Microsoft Loop」が、その解決策になるかもしれません。
このツールは、チームでの作業をリアルタイムに進められる画期的なキャンバスアプリです。今回は、Microsoft Loopの基本的な機能から、具体的な活用シーンまで、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
今回の目次はこの様になっています。

それでは、Microsoft Loopの世界に飛び込んでみましょう。

職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
著 書:Excel厳選テクニック本を出版 コチラから本が見れます
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり
Microsoft Loopとは?
Microsoft Loopは、チームや組織内でMicrosoft 365の様々なアプリ(Word, Excel, PowerPoint, Outlook, Teamsなど)と連携し、リアルタイムで共同作業ができる新しいキャンバスアプリです。
・見た目がシンプルで綺麗: 直感的に操作しやすいデザインです。
・Word・Excel・PowerPoint・チームズ・アウトルックなど、リアルタイム共同編集: 複数人が同時に内容を編集できます。
・コミュニケーションが円滑に: コメント機能などで気軽に意見交換ができます。
・情報の一元管理: プロジェクトに関する情報を一箇所にまとめられます。
キャンバスアプリとは? プログラミングの知識がなくても、画面にパーツを配置していく直感的な操作で作成できるアプリのことです。
Loopを構成する3つの要素
Loopは、主に以下の3つの要素で構成されています。
- ワークスペース (Workspace):
- プロジェクトやグループごとに情報をまとめる大きな「ノート」のようなものです。
- 例:「2025年新人研修」「〇〇プロジェクト」など、テーマごとに作成します。
- ページ (Page):
- ワークスペースの中にある、個別の「見出し」や「セクション」のようなものです。
- プロジェクトに関するリンク、ファイル、データなどを整理・格納します。
- 例:「概要」「議事録」「担当者一覧」「Q&A」など、内容に応じてページを分けられます。
※Loopのワークスペースの中に、沢山ページを作って、皆さんで共同作業して、活発にしていく感じです。
- コンポーネント (Component):
- テキスト、表、チェックボックスなど、ページに挿入していくツールのことです。
- 様々なコンポーネントを組み合わせることで、見やすいページを構成できます。
イメージとしては、ワークスペースという大きな箱の中に、ページという仕切りを作り、その中にコンポーネントという道具を使って情報を整理していく感じです。
見た目、OneNoteに、似ていると思います。なので、OneNoteを使っている人は操作しやすいかもしれん。
Loopの便利な活用術3選
Loopは様々な場面で活用できますが、ここでは特に便利な3つの活用術をご紹介します。
ナレッジ・ノウハウの共有:
皆さんの会社では、社内のノウハウやナレッジはどのように共有されていますか?Loopを活用すれば、プロジェクトごとにワークスペースを作成し、必要な情報をLoopページにまとめておくことで、スムーズな情報共有が可能になります。
例えば、社員研修報告。メールで関係者に報告して終わり、または報告内容をフォルダに保管するだけでは、なかなか見返すことがなく、データが蓄積していくだけになりがちです。
そこで、Loopで社員研修報告ページを作成し、研修で学んだことを蓄積していけます。他のメンバーもワークスペース内で作業できるため、いつでも研修内容をメンバー間で共有したり、ナレッジとして活用したりすることができます。
アンケート・投票:
- 課題: 従来のFormsなどでは、結果が管理者にしか見えず、集計・報告の手間がかかる。途中経過も分かりにくい。
社内イベントの実施項目の賛否やアンケートなど、皆さんはどのように確認されていますでしょうか? - Microsoft Formsを利用している方も多いとおもいます。しかし、アンケートの結果が管理者しか見えないため、期間終了後に集計結果を報告するのに手間がかかっています。また、途中結果を知りたいという声にも、その都度集計して共有する必要があり、少し大変です。
- しかし、Loopの投票コンポーネントを使用すると、投票内容が共有相手全員にリアルタイムで表示されるため、非常に便利です。
活用例として、中途研修のオリエンテーション項目の投票を実施したとします。中途研修オリエンテーション項目の投票ワークスペースを作成し、関係者へLoopで共有すると、関係者は主催者の結果報告を待たなくても、Loopを開けばどこに何票入っているのか、誰がどこに投票しているのかを確認できるため、いつでも状況を把握できます。
プロジェクト管理
皆さんは、プロジェクトの管理はどのように進めていますか?
私はこれまでExcelを使用することが多かったのですが、項目ごとに列や行を増やしたり、幅を調整していくうちに、膨大な一覧表になり見づらくなることがありました。また、プロジェクトによってはExcel、OneNote、Teamsなど、管理する場所がバラバラになり、どこで管理していたか分からなくなることもありました。又、新しく入った方に共有する際も、混乱してしまいます。
しかし、Loopのワークスペースを使うことで、プロジェクトに関する全ての情報を一元管理できるようになります。
例えば、営業部プロジェクトというワークスペースを作成し、タスク管理、会議メモ、PowerPoint資料のリンク、Q&Aなど、関連する情報を各ページに整理します。これにより、情報が散らばらず、チーム全員が必要な情報をまとめて確認しやすくなるため、プロジェクト管理がスムーズになります。見た目も見やすくデザインできるのも嬉しいポイントです。
ポイント: 大規模なプロジェクトで項目が多すぎる場合は、無理に全てをページに表示させるのではなく、Excelファイルへのリンクを貼るなど、状況に応じた使い分けも有効です。
Loopの共同作業機能
現在、LoopはMicrosoft Teamsアプリ、Word for the web、ホワイトボード、そしてLoopアプリ自体で共同作業を行うことが出来ます。
最近はTeamsで使うことが増えています。Teamsのチャットや投稿メッセージにLoopを埋め込むことができるため、情報共有がよりスムーズになります。また、Loopアプリ内で見る見た目と変わらないため、非常に使いやすく便利です。
他にも、WordやOutlookでも使えるようなので、積極的に試してみてください。
LoopをTeamsに埋め込むことも出来ます。Loopのコンポーネントが他のサービスに読み込まれて、見た目もLoopそのままつかえます。
注意: 利用可能なアプリや機能は、Microsoftのアップデートにより変更される可能性があります。最新情報はMicrosoftの公式サイトでご確認ください。
Microsoft Loopは、チームの共同作業を効率化し、情報共有を円滑にするための強力なツールです。
今回の内容をまとめます。
Loopは、Microsoft 365のアプリケーションと連携し、リアルタイムで共同作業ができるキャンバスアプリです。
見た目がシンプルで、コメント機能などを利用して気軽にコミュニケーションを取ることができます。
Loopの主な要素は、ループワークスペース、ループページ、ループコンポーネントです。
プロジェクトごとにワークスペースを作成し、必要なコンポーネントをノートに挿入していくことで、中身を構成できます。
Loopは、ナレッジの共有、アンケートと投票、プロジェクト管理など、様々なシーンで活用できます。
現在、Loopで共同作業を行うことができるアプリは、Microsoft Teams、Outlook、Word for the web、ホワイトボード、Loopアプリです。どれも即座に反映されるため、非常に共有しやすいです。
今回は、Loopがどのようなものなのかという概要をご紹介しました。実際に使ってみると、Loopのおしゃれさや便利さがより分かると思いますので、ぜひ皆さんも試してみてください。
シンプルで直感的な操作性が魅力なので、ぜひ一度試してみて、その便利さを体感してください。では、活用例をみていきましょう。
このブログ記事が、Microsoft Loopの概要から活用方法までを理解する上で、少しでもお役に立てれば幸いです。
Microsoft Loop活用例
Loopの基本的な使い方がマスターしていきましょう。目次はこの様になっています。


Loopを始めよう!
まずはLoopを使うための準備から始めましょう。
アプリのダウンロード
LoopにはWeb版とアプリ版がありますが、今回はPCアプリ版を例にご紹介します。
ダウンロード方法


Webブラウザで「Microsoft Loop」とを探します。見つけたらクリックして選択します。


すると、この様な画面が立ち上がるので、開始をクリックします。


すると、この様な、ワークスペースが作成されます。
ワークスペースの作成
アプリのダウンロードが完了したら、早速起動してみましょう!
アプリを開くと、右側の、【新規作成から】「新しいワークスペース」を作成するボタンがあるので、それをクリックします。


ワークスペースの名前を入力します。(例:「第1営業部セキュリティ研修」)を入力し、【作成】ボタンを押します。


すると、新しいワークスペースが完成!自動的に「無題」のページが1つ作られます。
ページのタイトル


自動作成されたページに、分かりやすいタイトルをつけましょう。ページ上部の「無題」となっている部分をクリックして、内容に合ったタイトルを入力します。(例:「研修概要」)
コンポーネントの基本操作
ページ内の好きな場所で 半角のスラッシュ / を入力してみてください。すると、挿入できるコンポーネントの一覧が表示されます。ここから必要なものを選んでクリックするだけで、簡単にページに追加できます。


第1営業部向けスケジュールと、見出し1に入力しておきます。
表: / を入力し、「表」を選択。例えば、以下のように研修のスケジュールをまとめるのに役立ちます。




箇条書きリスト: / を入力し、「箇条書きリスト」を選択。アイデア出しに使えます。


この様に入力します。


〇の部分にcheckを付けると、丸の上にcheckがつき、自動的に取り消し線が表示されるので、とても見やすいですね。
タスクリスト: / を入力し、「タスクリスト」を選択(テンプレート内にある場合も)。タスクの内容、担当者、期限を設定でき、プロジェクト管理に便利です。




目次: / を入力し、「目次」を選択。ページ内の「見出し」を自動で集めて目次を作成してくれます。項目をクリックすると該当箇所にジャンプでき、見出しを変更・削除すると目次も自動で更新される優れものです。
これらのコンポーネントを組み合わせることで、情報を分かりやすく整理したページを作成できます。
情報を整理しよう(ページの追加とサブページ)
情報が増えてくると、1つのページだけでは見づらくなってきますよね。そんな時は、ページを分けたり、階層化したりして整理しましょう。
テンプレートを活用しよう!
「どんなページを作ったらいいか分からない」「もっと効率的に作りたい」という方には、テンプレートがおすすめです。
会議の議事録、プロジェクト計画、ブレインストーミング用など、様々な用途に合わせたテンプレートが用意されています。
Microsoft 365 アプリと連携しよう (Teamsでの例)
Loopの大きな魅力の一つが、TeamsやOutlookなど、他のMicrosoft 365アプリとの連携です。ここでは、特によく使うTeamsとの連携方法をご紹介します。
LoopのページやコンポーネントをTeamsで共有
作成したLoopのページや、ページ内の一部分(コンポーネント)を、Teamsのチャットやチャネルに簡単に共有できます。
- Loopアプリで共有したいページを開き、右上の共有ボタンの隣にある**「ループ コンポーネントとしてコピー」アイコン**をクリックします。
- コピーしたリンクを、Teamsのチャットやチームの投稿作成画面に貼り付けて送信します。
これだけで、Teams上でLoopのコンテンツが表示され、メンバーはTeamsを離れることなく内容を確認したり、編集したりできます。
Teamsから直接Loopコンポーネントを作成
Teamsのメッセージ入力欄にあるループアイコンをクリックすると、Teams上で直接新しいLoopコンポーネント(リスト、タスクリスト、段落など)を作成し、すぐに共同編集を始めることができます。
まとめ
今回は、Microsoft Loopのについてご説明しました。
Loopは、チームでの情報共有やプロジェクト管理をとても便利にしてくれるツールです。まずは簡単なことからで良いので、ぜひ実際に触って試してみてください。使っていくうちに、きっとその便利さを実感できるはずです!
この記事が、皆さんのLoop活用の第一歩となれば幸いです。
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