Excelでデータ処理をする場合、特定のデータ数を数え入力する時があります。ただ、膨大なデータは列を数えデータを数える事は、不可能です。そのような際、ExcelのCOUNT関数を活用することでデータの個数をカウントすることができます。今回は、COUNT関数の基本的な使い方や、個数をカウントするためのとても便利な関数処理についてわかりやすく解説します。
紹介記事の人物
橋本 由夏(はしもと ゆか)
Excelの作家(主に、フリーランスとして活動しています。)
著書:Excel厳選テクニック本を出版
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あ
COUNT関数の使い方
【機能】引数で指定したセルの範囲内にある、数値・数字・日付を表す文字列が入力されている
セルの数を数える
【引数のルール】
=COUNT(値1,値2)…
※値1は必勝、値2以降は任意(255まで指定完了)
※COUNT関数は、「引数(ひきすう)で指定したセルの範囲内にある、数値(数字、日付、数値を表す文字列)が入力されているセルの数を計算する」という機能を持った関数です。
引数には、計算の対象となるセルの範囲を指定します。また、引数は最大で255個を指定でき、それぞれが離れた場所にあっても構いません。また、数字の個数を数えるためテキストの入ったセルは含まれません。
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例えば、C列に【申込者数】の表があり、【C4】~【C10】セルに入力した申込者数の人数の式は下記の式になります。
=COUNT(C4:C10)
上の図で引数の「C4:C13」は「『C4』セルから『C13』セルまでの範囲」という意味です。
C列の表の(申込者数)を表してます。
表で「申込者数が確定して、『申込者数』列にその人数を入力する」と、「数値が入力されているセルの数=申込者数が確定した数」という意味合いになります。COUNT関数で申込者数確定のセミナー名の件数が分かります。
COUNTA関数の使い方
例えば、D列に【状況】の表があり、【D4】~【D10】セルに入力した申込者数の人数の式は下記の式になります。
=COUNTA(D4:D10)
この表は、「締切りを迎えたセミナー名は、『締切り』列(D列)に『済』と入力」という形で使用します。
つまり、「『済』と入力されているセルの数=締め切りのセミナーの数」です。
ただ、「済」という文字は数値ではないので、COUNT関数が使えません。そこで使用するのは、COUNTA関数です。COUNTA関数なら、文字列を含むあらゆるデータが入力されているセルを数える事が出来、「H5」セルに自動的に表す事ができます。
COUNTIF関数
COUNTIF関数とは、「COUNT」と「IF」という文字列の通り、1つの検索条件に一致するセルの数をカウントしてくれる関数です。指定している単語に一致するものの数量を数えるだけではなく、数値や日付を基準として比較したり、部分的に一致した条件を数える事が出来ます。
ここでは、COUNTIF関数のポイントをご紹介します。
選択した範囲の中から、1つの検索条件に一致するセルの数を数える
- 【範 囲】:セルを数えたい範囲
- 【検索条件】:範囲の中からセルを検索する条件
=COUNTIF(範囲,検索条件)
選択した範囲の中から、1つの検索条件に一致するセルの数を数える
COUNTIF関数の使用方法
COUNTIF関数を活用して、会員リストの中から「東京支店」と表示されているセルの数を数え、指定した「男」のセルに数値を表示させることができます。
結果を表示させたいセルを選択
数式の入力
この様な数式を入力します。
=COUNTIF(D4:D13,G4)
演算子 | 名称 |
---|---|
= | 等しい |
<> | 等しくない |
< | より大きい |
> | より大きい、小さい |
>= | 以上 |
<= | 以下 |
比較演算子は、値の大小を比較する際に使われる記号。引数に当てはめる際は、比較演算子の右側に数値を指定します。
店舗に来店した回数が15来店以上の会員の人数を数える
検索条件は3回以上なので「”>=15″」と表します。
数式は「=COUNTIF(E4:E13,”>=15″)」となり、店舗に来店した回数が15来店以上の会員の人数を数える事ができます。
数値だけではなく日付を指定出来ます。例えば、「”>2024/1/1″」と指定すると「2021/1/1より後」という条件になります。
【東京支店】の店舗に来店した人数を求める
検索条件は東京以外の店舗に来店した人数なので「”<>東京”」と表示します。
数式は「=COUNTIF(D4:D13,”<>東京本社”)」となります。
まとめ
数値が入力されているセルを数えるCOUNT関数や、データが入力されているセルを数えるCOUNTA関数は少しの工夫で表の未入力やエラーのチェックに使用できます。
この様に、単純な関数でも工夫で、様々な使い方ができます。簡単なものから覚えておくといいと思います。
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