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Excelパワークエリの基本をこの一本でマスター!パワークエリ入門講座2025!

パワークエリの基礎を一気に学べる内容をご紹介します。データ処理の効率化にお悩みの方、毎日の手作業にうんざりしている方、必見です!

職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
著 書:Excel厳選テクニック本を出版 コチラから本が見れます
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり

目次

パワークエリ超入門講座

パワークエリとは

Excel2016以降から標準になった機能のひとつであり、
主に各種データの取り込み、そのデータの整形・加工(データの変換、列の追加、並べ替え等)と
いった一連の定型作業を自動化することができます。

まず、パワークエリがどのようなものかを以下の3つのステップを理解しましょう。

POINT

「データを持ってきて、きれいに整えて、シートに出す」という一連の作業を自動化する機能です。手作業や関数、VBAで行っていたデータ加工をマウス操作だけで記録し、何度でも再現できます。

なぜあなたの残業は減らないのか?パワークエリがもたらす未来

毎月の同じ作業: レポート作成に数日かかる。月末になると憂鬱になる。
手作業でのデータ統合: 複数の担当者から送られてくる形式の違うファイルを集約するのに数時間かかる。
ミスの発生: コピー&ペーストのミスや入力漏れで上司に怒られ、原因究明とやり直しにさらに時間を奪われる。
長時間労働: 疲労が蓄積し、集中力が低下。さらにミスや残業に繋がり、新しいスキルを学ぶ時間も気力もない。

これらの課題は、一つ一つが独立しているのではなく、全てが連動してあなたの貴重な時間と精神力を奪っている可能性が高いのです。

パワークエリで得られる未来

しかし、これらの作業はパワークエリで根本から解決できる可能性があります。パワークエリを習得すると、以下のような未来が待っています。

時間の創出: データ集計作業を文字通り「一瞬」で終わらせることが可能に。空いた時間で、より創造的な仕事や自己投資ができます。
スキルアップと自信: ご自身のスキルが向上し、「このデータ作業は私に任せてください」と自信を持って言えるようになります。
ミスの削減: 一度ルールを作れば、あとは機械が正確に処理してくれるため、ヒューマンエラーが劇的に減少します。
心の余裕: 「また間違えたらどうしよう」という不安から解放され、心に余裕が生まれます。その余裕が、同僚との良好な人間関係にも繋がります。

データ処理の達人へ: 社内で一番Excelに詳しい人として頼りにされ、大きな信用を得ることも夢ではありません。

こんな方におススメ

・データ分析の担当者
・データ加工を頻繁に行う方
・パワークエリ初心者でテクニックを学びたい方
※プログラミング知識は一切不要なのでご安心ください。

動画の概要欄からファイルをダウンロードし、「パワークエリプラクティスデータ」というzipファイルを展開してください。展開せずに使用するとエラーになるので注意が必要です。

パワークエリーでデータを取り込む

Power Queryの自動読み込みを防ぐおすすめ設定

ExcelのPower Queryは非常に強力なツールですが、初期設定のままだと「データが勝手に新しいシートにテーブルとして読み込まれてしまう」という、ちょっとした煩わしさがあります。

PowerQueryのデフォルトの動作

PowerQueryエディタの立ち上げ

ここでは、PowerQueryエディタの立ち上げをします。

【データ】タブから【テーブルまたは範囲から】をクリックして選択します。

すると、【テーブルの作成】ダイアルボックスが表示されます。先頭行はテーブルの見出しとなっているので、チェックを入れたまま【OK】ボタンを押します。

すると、この様に新しく、powerQueryエディターが立ち上がります。

PowerQuery画面の画面構成

加工メニュー(リボン)
データの並べ替え、列の追加・削除、データ型の変更など、データ加工のための様々な機能がタブ(ホーム、変換、列の追加など)ごとに整理されています。ここから実行したい操作を選びます。

保存クエリ
現在編集中のクエリや、同じファイル内で作成した他のクエリの一覧が表示されます。ここから編集したいクエリを選択できます。

③数式バー
選択したステップの処理内容が、Power Query独自の「M言語」という数式で表示されます。直接数式を編集して、高度なデータ加工を行うことも可能です。

④プレビュー画面
データの加工状況をリアルタイムで確認できる領域です。加工メニューから操作を行うと、その結果がすぐにここに反映されます。

⑤クエリの設定
編集中のクエリの名前を変更したり、加工の履歴(適用したステップ)を確認したりできます。

⑥クエリ名・加工履歴
クエリの名前と、これまで行ってきた加工手順(ステップ)が一覧で表示されます。特定のステップを選択して設定を変更したり、不要なステップを削除したりして、加工内容を修正できます。

閉じて読み込む

PowerQuery画面を閉じてExcelに読み込ませます。

【ホーム】タブから【閉じて読み込む】から【閉じて次に読み込む】をクリックして選択します。

【データのインポート】ダイアルボックスが表示されるので、デフォルトの状態で【OK】ボタンを押します。

すると、【テーブル1】というシートが新しく表示され、Excelファイルに読み込まれます。

POINT

Power Query(パワークエリ)の読み込み先を既存で接続専用に設定しないと、新規で作成したクエリは、新しいシートにテーブルとして新規に読み込まれてしまいます。シートを削除したり、元のシートに接続しなければなりません。そう言った手間を省く場合、クエリの詠み込み先を既存で接続専用にしておくことをオススメします。

クエリの読み込み先を既存で接続専用に設定する

【データ】タブから【データの取得▼】から【クエリオプション】をクリックします。

すると、【クエリオプション】ポップアップが表示されます。【データの読み込み】から【ワークシートへの読み込み】に【チェック】を外し、【OK】ボタンを押します。

PowerQueryエディタの立ち上げ②

表内をクリックして、【データ】タブから、【テーブルまたは範囲から】をクリックして選択します。

すると【テーブルの作成】ダイアルボックスが表示されます。【先頭行をテーブルの見出しとして使用する】に【チェック】を入れて、【OK】ボタンを押します。

すると、powerQueryエディターが開きます。

【ホーム】タブから【閉じて次に読み込む▼】から【閉じて次に読み込む】をクリックします。

【データのインポート】ダイアルボックスが表示され、【接続の作成のみ】が表示されるので【チェック】をつけたまま、OKボタンを押します。

新しいシートは作成されず、データもテーブルとして読み込まれません。

Power Queryの「既定のクエリ読み込みの設定」を「接続の作成のみ」に変更することで、不要なシートやテーブルの自動生成を防ぎ、Power Queryをより効率的かつ快適に利用できるようになります。

PowerQuery【データの取り込み・加工・更新】

では、【販売データ】の中の、販売データ_2025年10月を開きます。

すると、この様な【日付】【商品ID】【顧客ID】【支店ID】【販売数】が表示されているfileがあります。コチラのファイルを確認して一旦、Excelファイルは閉じておきます。

新たに、【test】ファイルを新規作成して、空白のブックを開きます。

では新たに【test】ファイルを開きます。先ほどの、販売データ_2025年10月のファイルを【test】ファイルに取り込んでいきます。

【データ】タブから【データの取得▼】をクリックすると、何処からファイルを取り込むか?オプションが表示されますので【ファイルから】にマウスカーソルを合わせると、

すると、更にオプションがあります。ブックからなのか?CSVからなのか?PDFからなのか?オプションが表示されます。今回は、【Excelブック】から取り込みます。


販売データ_2025年10月のファイルを【インポート】します。

すると、【ナビゲーター】ポップアップが表示されます。販売データ_2025年10月のファイルをクリックすると、すると、右側にそのシートの内容が、プレビューで確認する事が出来ます。コチラのシートで間違えが無ければ取り込んでいきます。

取り込み時、右下に【読み込み】と【データの変換】があります。ドチラを使っても、先ほどのデータをExcelに取り込めますが、何が違うのか?と言うと、【読み込み】は、Excelシートに読み込む事が出来、【データの変換】は【PowerQuery】に変換する事が出来、データを確認して加工し、その後、Excelシートに読み込む事が可能です。
今回は、【データの変換】をクリックして選択します。

すると、【PowerQuery】エディタというpowerQuery専用の操作画面が表示されます。

PowerQuery画面の画面構成

画面は、大きく上のメニューの所1つと、残り3つの画面 合計4つの画面で構成されています。1つずつ見ていきましょう。

メニュー(リボン) 上部には「ホーム」「変換」「列の追加」「表示」の4つのメニューがあります。ここからデータに対する様々な操作を行います。

【ホーム】列の削除や選択、行のフィルタリング、並べ替え、データ型の変更など、最も頻繁に使用する基本的な操作が集まっています。

【変換】 選択した既存の列に対して加工を行うメニューです。値の置換、列のピボット解除、書式設定(大文字/小文字変換など)といった、列の内容を直接書き換える操作が含まれます。

【列の追加】 新しい列をデータに追加するメニューです。元の列はそのままに、条件列(IF文のようなもの)の追加、数式を使ったカスタム列の作成、インデックス番号の追加など、情報を付加する操作が中心です。

【表示】 PowerQueryエディター自体の表示をカスタマイズするメニューです。数式バーの表示/非表示を切り替えたり、閉じてしまった「クエリの設定」パネルを再表示したりできます。

【クエリ】 左側のパネルには、現在作業しているブックに存在するクエリ(データを取り込んで加工する一連の操作)の一覧が表示されます。複数のデータソースを扱う場合、ここに複数のクエリが並びます。

【ソース】の歯車マークをクリックして選択すると、

すると、【ソース】のポップアップが表示されます。
データの元のファイルパスを示します。PowerQueryは、このファイルパスを記憶することで、更新時に「どこにデータを取りに行くか」を覚えています。もしファイルの保管場所が変更になった場合は、ここでパスを修正できます。

【ナビゲーション】をクリックして選択すると、

取り込むワークシートを選択したステップです。Excelファイル内に複数のシートやテーブルが存在する場合、このステップで「どのシート(テーブル)を使うか」を明確に指定しています。

取り込むワークシートを選択したステップです。Excelファイル内に複数のシートやテーブルが存在する場合、このステップで「どのシート(テーブル)を使うか」を明確に指定しています。

各列のデータ型(日付、整数、テキストなど)が自動的に認識され、変更されます。

各列のデータが「数値」なのか「テキスト」なのかを正しく定義する、非常に重要なステップです。PowerQueryは自動で型を判断してくれますが、意図と違う場合は、各列のヘッダー左側にあるアイコン(例:123, ABC, カレンダーマーク)をクリックして、正しいデータ型に手動で修正することが大切です。

データの加工例:列の削除

次に、データ加工の具体例として、不要な列を削除する手順を見ていきましょう。

今回は、「売上報告」を作成するにあたって「支店ID」の情報が不要だと仮定します。

  1. 「支店ID」の列をクリックして選択します。
  2. 「ホーム」タブの「列の削除」ドロップダウンメニューをクリックし、「列の削除」を選択します。

これにより、「支店ID」の列が削除され、「適用したステップ」には「削除された列」という新しいステップが追加されます。ここで行った操作はあくまでPowerQueryエディター内での処理であり、元のExcelファイルのデータが直接削除されるわけではないので、安心して試すことができます。

Excelシートへの読み込み

加工が完了したら、PowerQueryエディターでの作業を終え、Excelシートにデータを読み込ませます。

  1. 上部メニューの一番左にある「閉じて読み込む」のドロップダウンボタンをクリックします。
  2. 「閉じて次に読み込む」を選択します。
  3. 表示されるウィンドウで「テーブル」と「新規のワークシート」を選択し、「OK」をクリックします。他にも「ピボットテーブルレポート」として直接読み込めば、データの集計・分析作業にすぐ移れますし、「接続の作成のみ」は、他のクエリと結合するための中間データとして保持したい場合に役立ちます。

すると、新しいワークシートが作成され、加工されたデータがテーブルとして読み込まれます。

データの更新

PowerQueryの最大の利点は、元データが更新されたときに、ボタン一つで最新のデータに反映できる点です。

例えば、元の販売データに新しい日付の売上が追加されたとします。もしPowerQueryを使わなければ、毎回同じ手順を繰り返す必要があり、手間がかかるだけでなくミスの原因にもなります。

  1. Excelファイルに戻り、【データ】タブをクリックします。
  2. 【すべて更新】をクリックします。

PowerQueryなら、【すべて更新】ボタン一つで、記録されたすべてのステップが瞬時に再実行され、ミスなく最新の結果を得ることができます。ボタン一つで最新データに更新されるのは、非常に便利です。

PowerQuery【データのマージ・四則演算】

PowerQueryの強力な機能である「データのマージ」と「四則演算」について、YouTube動画の内容を基に詳しく解説していきます。はじめてPowerQueryに触れる方や、初級者の方でも理解しやすいように、具体的な手順とともにご紹介します。

今回の目的:売上報告書の作成

この様な目的でPowerQueryを活用します。

  • 顧客マスターと商品マスターを売上報告書にマージする
    商品IDや顧客IDで表示されている報告書に、商品名や顧客名を日本語で追加します。
  • 売上金額を計算する
    商品マスターから販売単価を引っ張り、販売数量と掛け合わせて売上金額を算出します。

マスターデータの取り込み

Excelファイルを開く: 前回作成したPowerQueryのファイルを開きます。

まず、マージの対象となる【顧客マスター】と【商品マスター】をPowerQueryに読み込む必要があります。

  1. Excelファイルを開く: 前回作成したPowerQueryのファイルを開きます。
  2. データの取得: メニューの【データ】タブから【データの取得】→【ファイルから】→【ブックから】を選択します。

マスターファイルを選択: 【マスター】フォルダーにある【顧客マスター】ファイルを選択し、【インポート】をクリックします。

シートの選択: ナビゲーターウィンドウで【顧客マスター】シートを選択し、プレビューを確認したら【データの変換】をクリックします。

【接続のみ】で読み込む: PowerQueryエディターが開いたら、左上の【閉じて読み込む】のドロップダウンから【閉じて次に読み込む】を選択します。

【接続の作成のみ】を選択して【OK】をクリックします。

POINT

マスターデータは売上報告書にリンクさせる目的のため、ワークシートに読み込まず【接続のみ】で取り込むことで、Excelファイルの軽量化と煩雑化を防ぎます。

商品マスターも同様に読み込む:

【商品マスター】についても、上記と同様の手順で【接続のみ】で取り込みます。

ヘッダーの昇格:顧客マスターの修正

顧客マスターを取り込んだ際、項目名がヘッダーとして認識されていない場合があります。その場合は、以下の手順で修正します。

顧客マスターのクエリを開く

PowerQueryエディターで【顧客マスター】のクエリをダブルクリックして開きます。

【変更された型】ステップの削除: 右側の【適用したステップ】ペインで【変更された型】というステップがあれば、右端の【X】ボタンで削除します。

ヘッダーを昇格させる前に型の変更が行われていると、正しく処理されない可能性があるため変更された型は削除しておきます。

メニューの【変換】タブから【1行目をヘッダーとして使用】をクリックします。

新しく追加された【変更された型】ステップで、各列のデータ型が正しく認識されているか確認します(例:テキスト型)

顧客名と商品名の追加

売上報告書にマスターデータをマージしていきます。

PowerQueryエディターで【販売データ】のクエリをダブルクリックして開きます。

メニューの【ホーム】タブから【クエリをマージ】をクリックします。

下部のドロップダウンから【顧客マスター】を選択します。

紐付けキーの選択: 【売上報告】の【顧客ID】列と【顧客マスター】の【顧客ID】列をそれぞれクリックして選択します。これにより、両方のテーブルが顧客IDで紐付けられます。

デフォルトの【左外部(一番目のすべて、二番目の一致する行)】のままでOKです。これは、売上報告書の全データに対し、顧客マスターから一致するデータのみを引っ張ってくるという意味です。

【OK】をクリックします。

クエリ―のマージ結合種類

照合の種類について、結合の種類は、上記の6個の選択肢があります。

MEMO

左外部(最初の行すべて、および2番目の行のうち一致するもの)
右外部(2番目の行すべて、および最初の行のうち一致するもの)
完全外部(両方の行すべて)
内部(一致する行のみ)
左反(最初の行のみ)
右反(2番目の行のみ)

左外部(最初の行すべて、および2番目の行のうち一致するもの)

右外部(2番目の行すべて、および最初の行のうち一致するもの)

完全外部(両方の行すべて)

内部(一致する行のみ)

左反(最初の行のみ)

右反(2番目の行のみ)

仕様をきちんと理解して、快適に操作しましょう。

展開: 新しく追加された【顧客マスター】列の右側にある展開ボタン(上下の矢印)をクリックします。

すると、この様なカタチで展開されます。今回、【顧客ID】【顧客名】【住所】にチェックを入れたデフォルトのまま、
展開したいので、OKボタンを押します。

すると、この様に展開します。今回、【顧客ID】というのは既にあるので、重複になります。又、住所の情報は外したいので、要らないという事で、今の所、顧客名を残したいので、

【クエリの設定】から一旦、【展開された顧客マスタ】の×をクリックして選択します。

再度、新しく追加された【顧客マスター】列の右側にある展開ボタン(上下の矢印)をクリックします。
今度は、【顧客名】だけにチェックを入れ、【元の列名をプレフィックスとして使用します】にもチェックを入れ【OK】ボタンを押します。

すると、顧客名だけが選択されて、【ヘッダー】が【顧客マスタ.顧客名】になります。

【顧客マスタ】がついているのは、引っ張ってきた、クエリの名前、ここでは、【顧客マスタ】がヘッダーの頭についているという事になります。

プレフィックスの削除: 【元の列名をプレフィックスとして使用します】のチェックを外し、必要な項目(今回は【顧客名】のみ)を選択して【OK】をクリックします。

POINT

プレフィックスを外すことで、列名がすっきりし、プレフィックスが外れて分かりやすくなります。

次に商品マスターからデータをマージしていきます。
【ホーム】タブの【クエリのマージ】をクリックして選択します。

すると、マージの画面が表示されますので、左は、商品マスターを表示させます。商品IDを上記の様に紐づけます。
下の方に、【選択範囲では、最初のテーブルと10件中10件が一致しています。】と表示され、緑のチェックが付きます。
この状態で、結合の種類はデフォルトにしてOKボタンを押します。

すると、右側に1つ追加され、商品マスタテーブルが表示され、内容は、Tableとなっていますので、未だ、展開がされてない状態になっています。

【商品マスタ】クエリの中身を確認します。ここでは、商品ID・商品カテゴリー・商品名・原価・販売単価
・・・この様なデータが入っています。【商品カテゴリー】カテゴリーごとの売上の分析に使いますが、今回の報告では使わないので必要ないです。商品名は、報告に取り入れるので、使用していきます。原価は、粗利とか、利益率などを出すのには必要が今回は使いません。販売単価は、引っ張っていきたいと思います。

ですので【商品名】・【販売単価】この2つを引っ張って行きたいと思います。

【商品データ】クエリをクリックして、【商品マスター】の展開ボタンをクリックします。すると、展開されますので、【全ての列の選択】に一旦チェックを入れると、全てのチェックが外れますので、

今回、使用するのは、【商品名】と【販売単価】にチェックを入れ、【元の列名をプレフィックスとして使用します】のチェックを外し、【OK】ボタンを押します。

すると、右側に【商品名】と【販売単価】の情報が表示されます。

列の並びを変える

次に並び順を変えて行きます。

【商品ID】の隣に【商品名】を持って行きます。具体的には、商品名のヘッダーをクリックして隣まで持ってきます。

同じく、【顧客ID】の隣に、【顧客名】をもっていきます。

この様に順番を並び替えます。又、顧客IDと、支店IDは報告書には今回表示させないので、削除します。

【支店ID】のヘッダーをクリックした状態で【右クリックすると】、【列の削除】とありますので、クリックして選択すると、【支店ID】の情報が削除されます。【顧客ID】も同様に削除します。

上記のカタチの並び順にします。

売上金額の算出

最後に、【売上数量】と【売上単価】をかけて【売上金額】を算出します。

まず、【販売数量】の列をクリックして、キーボードの【Ctrl】キーを押しながら【販売単価】をクリックして、選択します。この2つの列が選択された状態で、今回、右側に1列、売上合計を増やしたいので、

【列の追加】をクリックして、【四則演算】のマークがありますので、ドロップダウンをクリックすると、【加算】【乗算】【減算】【除算】とありますので、今回は、2つの数値をかけていきたいので、【乗算】をクリックします。

すると、【販売数量】×【販売単価】の結果が一番右に表示されます。

POINT

乗算されたものは、数字が、計算式になっている訳ではなく、セルの内容は、Excelの様に、計算式が入っているわけではなく、PowerQueryでは値という概念です。なので、例えば、【販売単価】の列を削除してもエラーにはなりません。この様に、PowerQueryでは、一度入手したデータは、値になります。ステップをくみ上げていく上で合理的にとても大切な知識となりますので、ぜひ、確認しておいてください。

【乗算】という項目名は、【売上】に書き換えます。

POINT

【四則演算】を使用する際は、【データ型】だけに限ります。例えば、テキスト形式にしたら、【四則演算】が使えないので注意しましょう。

日付順での並び替え

売上報告書を日付順に並べ替える設定を追加します。

  1. 日付列の選択: 【日付】列の右側にあるドロップダウンボタンをクリックします。
  2. 昇順で並べ替え: 【昇順で並べ替え】を選択します。
POINT

このステップをPowerQueryに登録しておくことで、Excelにデータを出力するたびに手作業で並べ替える必要がなくなります。

Excelへの読み込みと更新

全てのデータ加工が完了したら、Excelのワークシートに結果を反映させます。

  1. 閉じて読み込む: メニューの【ホーム】タブから【閉じて読み込む】をクリックします。
  2. 結果の確認: Excelワークシートに、商品名、顧客名、販売単価、売上金額が追加され、日付順に並べ替えられたデータが反映されます。

データの更新

元の販売データが更新された場合、Excelの【データ】タブから【すべて更新】をクリックすることで、PowerQueryで設定した全てのステップが再度実行され、最新のデータが反映されます。

パワークエリのすごいところは?

Power Queryを使用すると、欠損値を補完したり、エラーコードを適切に処理することができます。 これにより、データ品質を向上させ、分析の信頼性を高めることができます。

パワークエリの得意分野は?

データの取り込みでは、ExcelファイルやCSVに加え、データベースやWebからも情報を扱うことができ、複数の情報源をまとめたいときに便利です。 また、データの整形も得意分野です。 不要な列や行の削除、列の分割や結合、文字列の置換などを簡単に設定でき、同じ処理を繰り返し再現できます。

まとめ

PowerQueryのマージと四則演算を使いこなすことで、Excelでのデータ加工が劇的に効率化されます。特に、マスターデータとの結合や複雑な計算も、一度設定すれば自動的に処理されるため、定型業務の自動化に非常に役立ちます。

今回の記事で紹介された内容を参考に、ぜひご自身のデータでPowerQueryを試してみてください。

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