ExcelのSORTBY関数は、指定したデータの範囲内で複数のデータを基準に並べ替えすることができる関数です。第1基準に名前を昇順で、第2基準に年齢を降順でといった複数の範囲を基準として並べ替えたうえでスピル配列として取り出します。
紹介記事の人物
橋本 由夏(はしもと ゆか)
Excelの作家(主に、フリーランスとして活動しています。)
著書:Excel厳選テクニック本を出版
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり
SORTBY関数基礎
SORTBY関数の引数 ※SORTBY関数はMicrosoft365、Excel2021のみで使用可能な関数
引数 | 説明 |
---|---|
配列 | 並べ替える範囲を指定 ※タイトル行は含めない |
インデックス | 並べ替えの基準となる列または行の位置を、先頭を1として数値で指定 |
順序 | 1(昇順)、-1(降順)を指定 ※省略すると1(昇順)となる |
方向 | 並べ替えの方向を指定 ※TRUE:列方向、FALSE:行方向、省略するとFALSE(行方向)となる |
=SORTBY( 配列,[並べ替えインデックス],[並べ替え順序],[並べ替え方向] )
=SORTBY(B3:C12,C3:C12,-1)
これはスピルが入っている関数なので、E3セル1か所だけ数式が入ってます。他のセルはグレーアウトされていますので、ご注意ください。
SORTBY関数 複数条件の式
=SORTBY(B3:D12,D3:D12,-1,B3:B12,1)
SORTBY関数を活用した並べ替え
(UNIQUE関数、SUMIFS関数、TRANSPOSE関数・SORT関数)
SORT関数よる集計表を作成しました。
今回は、ここではUNIQUE関数、SUMIFS関数、TRANSPOSE、SORT関数を組み合わせて、月別データ集計の効率化にチャレンジしていきます。
完成版は上記になります。
支店と商品は、売上データから、重複しない値を取り出し、商品は、横に表を展開して、
売上支店別の売上合計ごとに、降順で、マトリックス集計をします。
表をテーブル化する
この様な売上一覧表があります。
①表内の何処かをクリックして、キーボードの【Ctrl+T】を押します。
すると、【テーブルの作成】ダイアルボックスが表示されます。
②【先頭行のテーブルを見出しとして使用する】にチェックを入れて、【OK】ボタンをクリックします。
すると、表がこの様に【テーブル化】します。
③【テーブル】の表内をクリックすると、【テーブルデザイン】タブが表示されるので、クリックして、【テーブル名】に【売上一覧表】と入力して、キーボードの【エンターキー】を押します。
すると、テーブル名が【売上一覧表】に変更されます。
UNIQUE関数で重複しない値を取り出す
①【G3】セルを、アクティブセルにして、【数式】バーに【UNIQUE関数】を挿入して、【支店名】のデータ範囲を選択します。
すると、支店名の重複しない値を取り出す事が出来ます。
UNIQUE関数とTRANSPOSE関数を使用して、重複しない値を横に展開
①同じように、【UNIQUE関数】を使用して、【商品】と取り出していきます。
こちらを、TRANSPOSE関数を使用して、重複しない値を横に展開していきます。
すると、【TRANSPOS関数】が挿入されるので【キーボード】のタブキーを押して確定します。
すると、【商品名】の重複しない値が横に展開されます。
マトリックス集計
SUIMF関数を使用して、マトリックス集計をします。すると、支店名と、商品名のマトリックス集計が完成します。
【UNIQUE関数】の前に【SORT関数】の頭文字【so】と入力すると、SORT関数の候補が表示されます。SORT関数一番上に候補があるので、タブキーで確定します。
この様に、ピポットテーブルを使用しなくても、スピルの機能で、作成できます。
新しく、データが追加されても、ピポットテーブルの様に、更新ボタンをおさなくても、自動更新される表になります。
※元データはテーブルにしておくと、確実に使いやすいです。
まとめ
「SORT関数・SORTBY関数」は、関数でソートすることのできるとても便利な関数です。今までデータが増えるたびに行っていた並べ替えを、関数を使用することによって日々のパフォーマンス底上げしていきましょう。
コメント
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