Excelは業務で欠かせないツールです。そのスキルを客観的に証明するための資格が数多く存在します。
今回は、Excelで必要性の高い4つのExcel関連資格、①Excel MOS、②サーティファイのExcel表計算処理技能認定試験、③CS検定 表計算部門、④日商PC(データ活用)について詳しく解説します。それぞれの資格の特徴や取得のメリットを理解し、ビジネスでのスキルアップにお役立てください。
紹介記事の人物
橋本 由夏(はしもと ゆか)
Excelの作家(主に、フリーランスとして活動しています。)
著書:Excel厳選テクニック本を出版
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、マイクロソフト社が主催する、Excel・Word・PowerPointなどのMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを客観的に評価・証明する資格試験です。試験は実際にパソコンを操作する実技形式で行われるため、MOSを取得することは実践的なパソコンスキルを有することの証明となり、就職・転職時のアピールとしても活用できます。
Odyssey Communications Inc
ExcelMOSを取得するメリット
Excelのパソコンスキルを客観的に証明
Excelソフトが使用できるという事を客観的に証明出来る資格です。資格はExcelのバージョンごとに取得可能です。
パフォーマンスの向上
Excelの機能を効果的に使用するスキルを習得できる為、業務でExcelの作業効率がUPします。
就職・転職時でPR出来る
Excelスキルは社会人必修の為、就職・転職時に、Excelスキルのアピールが出来ます。多数の企業は、社員教育としても導入されています。
試験の対策勉強が実力に直結
ExcelソフトをPC上で操作する実技試験ですので、資格取得だけではなく、試験対策によってパソコンを使用する実践能力がつきます。
試験内容
試験は実際の操作をベースにしており、指定されたタスクをExcelでどれだけ正確に素早く実行できるかが評価されます。例えば、特定の関数を使用して計算を行ったり、複数のシート間でデータをリンクさせるなどの実践的なスキルが試されます。
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名称はMOS2021ではなく「MOS 365」となりました。Microsoft 365 Appsをベースとした試験です。
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今までのMOSテキスト・問題集は、文書量が多く、多々分かりづらい面もあり、本質的な部分が解釈できず、戸惑っている方もいます。これからMOSの資格試験準備を始める方、
Excelスキルを勉強したい方いちばん新しいオフィスで資格を目指したい方にオススメです。
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サーティファイのExcel表計算処理技能認定試験
サーティファイが主催する「Excel表計算処理技能認定試験」は、日本国内において特に企業や教育機関で広く導入されている資格試験です。この資格は、Excelを用いたデータ処理能力を評価するもので、実務に直結するスキルの習得を目的としています。
サーティファイのExcel表計算処理技能認定試験は、以下の3つのレベルに分かれています。
- 1級: 高度な関数やマクロを利用した複雑なデータ処理や自動化、データベース機能の活用が試験範囲となります。特に、業務でExcelを駆使している方に最適です。
- 2級: 中級レベルの関数やデータ処理、グラフ作成など、ビジネスで必要とされる標準的なスキルを測定します。
- 3級: Excelの基本的な操作や簡単な関数の利用が求められ、初心者や基礎からしっかりと学びたい方に向いています。
試験は、実務に即した課題を解決する形式で進行します。例えば、売上データを集計してグラフを作成したり、特定の条件に基づいたデータ抽出を行うなど、実際の業務で役立つスキルが問われます。
取得のメリット
サーティファイの資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- 即戦力の証明: 実務で求められるスキルが認定されるため、職場での即戦力として評価されやすくなります。
- 学習の成果: 資格試験を通じて、自分の学習の成果を確認でき、さらなるスキル向上に役立ちます。
- キャリアアップ: 特に上級レベルの資格を取得することで、キャリアアップの際に有利になります。
CS検定 表計算部門
CS検定(コンピュータサービス技能評価試験)は、全国工業高等学校長協会が主催する資格試験で、表計算ソフトの操作スキルを評価する「表計算部門」があります。この試験は、主に学生や初心者を対象とした内容ですが、社会人が自分のスキルを再確認するためにも利用されています。
CS検定の表計算部門は、以下のようにレベル分けされています。
試験内容
試験は、指定されたタスクを正確かつ迅速にこなすことが求められます。実際の問題は、表計算ソフトの基本的な操作や簡単な数式の入力、データの並べ替え、フィルタリングなど、実務で必要とされる基本的なスキルを測定する内容となっています。
取得のメリット
CS検定の表計算部門を取得することには、次のようなメリットがあります。
- 基礎スキルの確認: 表計算ソフトの基本操作スキルを体系的に学び、確認することができます。
- 初心者向けの安心感: 初心者でも取得しやすい試験内容で、基礎からしっかりとスキルを磨くことができます。
- 将来のスキルアップに: 基礎スキルを確実にすることで、次のステップとしてより高度な資格取得を目指すことが容易になります。
日商PC(データ活用)
日商PC検定(データ活用)は、日本商工会議所が提供する資格で、Excelを用いたデータの分析・活用スキルを評価します。ビジネスの現場でデータを効果的に活用する能力が問われるため、経営やマーケティングの分野で働く方に特におすすめです。
レベル
日商PC(データ活用)には、以下の3つのレベルがあります。
- 1級: 高度なデータ分析手法を駆使し、ビジネスにおける意思決定を支援するデータ活用スキルが求められます。
- 2級: 中級レベルのデータ分析やレポート作成、ビジネスの現場でのデータ活用能力を評価します。
- 3級: データの基本的な整理やグラフ化、簡単なデータ分析のスキルが試験範囲です。
試験内容
試験は、実際のビジネスシーンを想定した課題が出題されます。例えば、売上データの分析を行い、適切なグラフを作成して報告書を作成するなど、実務に即した内容となっています。
取得のメリット
日商PC(データ活用)を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- 実務スキルの証明: データを効果的に活用する能力を証明できるため、ビジネスシーンでの信頼性が高まります。
- 業務改善: データ分析スキルを高めることで、業務改善や効率化に直接役立てることができます。
- キャリアの幅を広げる: データ活用スキルは、多くの業界で求められるため、取得することでキャリアの幅が広がります。
併せて読みたい(Excel MOS資格 独学で合格する方法)
まとめ
このように、①Excel MOS、②サーティファイのExcel表計算処理技能認定試験、③CS検定 表計算部門、④日商PC(データ活用)はそれぞれ異なる特徴を持つ資格です。自身のスキルレベルやキャリアの目標に合わせて、適切な資格を選ぶことが重要です。どの資格も、Excelを活用したビジネススキルを証明するために非常に有効であり、取得することでキャリアアップや業務効率の向上になります。
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