Excelはデータの分析に強いですが、QRコードも作成出来ます。大量のQRコードを作成したいとき、ExcelでQRコードを作成出来ます。シンプルなモノから、カラフルなモノまで、作成出来ます。ココでは、QRコードの作り方を2パターン、ご紹介します。又、カラフルな、QRコードの作成方法も一緒にご紹介します。

紹介記事の人物
橋本 由夏(はしもと ゆか)
Excelの作家(主に、フリーランスとして活動しています。)
著書:Excel厳選テクニック本を出版コチラから購入出来ます。
職 業:Excel作家、ExcelのYouTuber、Excel・Wordの講演
出身地:熊本県
趣 味:Excelでどれだけ時短して、早く仕事が終わるかを追求する
経 歴:民間、パソコンインストラクター、公的機関で勤務経験あり
ExcelでQRコードの作成方法
APIを使ったQRコードの作り方
まずは、Excelのimage関数を使用します。又、APIURLを使用します。
API URLとは、Webサービスが提供するAPI(Application Programming Interface)にリクエストを送るための「接続先アドレス」を指します。私達はプログラムからこのAPI URLにアクセスし、必要なデータの取得や操作を行います。
今回は、【goqr.me】APIサービスによって提供されている、API URLからデータを取得します。
https://goqr.me/api/doc/create-qr-code/
上記のサイトになります。
この、https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?data=
上記にアクセスします。
上記は、無料でアクセスできます。今回は、大量のQRコードを一括で作成します。


D列4行目をアクティブセルにして、先ほどの、API URLを貼り付けておきます。


次に、IMAGE関数を挿入します。


【ソース】は、D1セルを絶対参照にします。この様に、APIリンクを参照します。


URLのリンクを組み合わせたいので、&を使用して【C4】セルを参照します。


【Enter】キーを押すと、QRコードが作成出来ます。1つ作成したら、下へオートフィルすると、他の、QRコードも作成出来ます。


この様な形でQRコードを作成出来ます。
IMAGE 関数はMicrosoft 365の一部プランおよび特定のバージョンでしか利用できません。Officeの更新チャネルやバージョンによっては利用できないことがあります。
本記事の内容は、Microsoft 365版のExcelが前提です。
Pythonを使用してQRコードを作成する方法
Microsoft 365に入っているPython in Excelを使うと、ExcelのセルだけでPythonコードを動かして、QRコードが作れます。Excel上でqrcodeというライブラリを読み込んで、セルに書かれたURLからQRコードを作って表示するやり方を説明します。外部のプログラムやファイルを準備しなくても使えるので、VBAやマクロがわからなくても気軽に使えるのがポイントです。
ここでのライブラリとは、よく使われる機能や処理をあらかじめまとめて、使いやすい形で提供してくれるコードの集まりのことです。ライブラリを利用することで、自分ですべての処理を一から書く手間を省き、既に用意された機能を呼び出して使うだけで済むようになるのが大きなメリットです。
QRコードライブラリをインポート
まず、最初にQRコードライブラリーをインポートします。


【数式】タブから【Python】グループの【初期化】をクリックすると、右に初期化の画面が出てきます。
この中に、QRコードライブラリーは、プリロードされていない為、ご自分でロードする必要があります。
これは、Excel上でPythonが使えるようになる仕組みを立ち上げるという事です。
Pythonモードの起動


まず、式を作成します。Pythonの【py】と入力すると候補が出てきますので、キーワードの【タブ】キーを押します。


すると、この様な画面になります。コレは、Excelの中でPythonが使えるように、裏側でPythonの環境を起動・準備することを指します。
ExcelセルにPythonコードを書く


import qrcode
↑Pythonのライブラリーの中にQRコードがあります。
今回使用するのが、QRコードなので、QRコードをインポートするので、import qrChordと記載します。
Pythonに qrcode という道具箱を使えるようにするという命令の事です。
“QRChord”
“QRChord” は、Pythonのプログラムでは 単なる文字列(テキスト) です。
特に何かの処理をするわけではなく、Pythonにとっては「文字」として扱われるので、セル上では、QRChordと記載されます。
Pythonコードでは、【Ctrl】+【Enter】で確定します。


qrcode.make(xl(“C4”)).show()
注)qrChordは、QRコードを作ります。
.show() で 画像を開いて表示(使用しなかったら、QRコードは 作られるけど、画面には表示されないので注意しましょう)
【Ctrl】+【Enter】で確定します。


下にオートフィルすると、この様なQRコードが作成出来ます。
QRコードに色を付ける
QRコードを画像にするのが、IMAGEです。


① qr = qrcode.QRCode()
👉 QRコードを作るための「箱」を作ります。
② qr.add_data(xl(“C4”))
👉 Excelの C4セル にあるデータ(例えば「https://google.com」など)を QRコードに入れる。
③ qr.make_image(fill_color=xl(“D4”), back_color=xl(“E4”))
👉 QRコードを画像にする。
fill_color=xl(“D4”) → Excelの D4セル に書かれた色(黒とか青とか)がQRコードの色になる。
back_color=xl(“E4”) → Excelの E4セル に書かれた色が背景色になる。
④ .show()
👉 QRコードの画像を 画面に表示 する。


「Excel の値 (E)」を選択すると、Pythonの出力結果をExcelの通常のセルの値として保存することができます。
PythonのQRコードオブジェクトのままではなく、画像やデータなどに変換してセルに直接表示する形式になります。
例えば:
QRコードの画像を生成した場合、その画像をExcelのセルに埋め込む
Pythonが計算した数値や文字列を、そのままExcelのセルに入力するなどです。


下にオートフィルすると、この様になります。ココでは、Pythonが理解できるような形の色をいれてます。
又、ウィブカラーも入れています。
まとめ
Python in Excel を使うと、マクロ(VBA)を使用せずともセル内の数式 =PY(…) にPythonコードを書いて実行できます。今回は、QRコードの作り方を2パターン、ご紹介しました。又、カラフルな、QRコードの作成方法も一緒に、ご紹介しました。是非、試してみてください。
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