Copilotで画像を作るたびに、「16:9」「薄いピンク」「文字を入れない」「余白を多めに」と、同じ条件を何度も入力していませんか?Microsoft 365 CopilotのAgent Builderを使うと、用途や配色、構図などの基本ルールをあらかじめ覚えさせた、自分専用の画像作成エージェントを作れます。
この記事では、ブログ、YouTube、PowerPoint教材、教室掲示用POPなどに使える「さくら画像クリエイター」を、コードを書かずに作成します。設定画面へ貼り付ける指示文も用意しているため、初心者の方でも同じ流れで試せます。
※画面や機能の説明は2026年8月11日時点です。Microsoft 365 Copilotは更新されるため、ボタン名や配置が変わる場合があります。
Microsoft 365 Copilotで画像作成エージェントを作る方法
この記事で分かること
- Microsoft 365 CopilotのAgent Builderから新しいエージェントを作成する
- エージェントの名前、説明、指示、機能、スタータープロンプトを設定する
- ブログや教材に合う画像の条件を、毎回入力しなくても呼び出せるようにする
- 生成した4案から画像を選び、会話を続けながら修正する
- 日本語文字が崩れやすい場合に、PowerPointやCanvaで仕上げる
画像作成エージェントとは?
ここで作るエージェントは、画像生成のための「役割」「判断基準」「質問事項」「基本デザイン」を保存した専用アシスタントです。普通のCopilot Chatでも画像は作れますが、専用エージェントなら、毎回同じ長いプロンプトを書き直す必要がありません。
例えば、エージェントに「ブログ用」と伝えるだけで、16:9、文字なし、タイトル用の余白あり、薄い桜ピンクという基本条件を適用させられます。用途がInstagramなら1:1または4:5、POPならA4縦というように、出力方針を変えることもできます。
普通の画像生成との違い
| 比較項目 | 通常のCopilot Chat | 専用エージェント |
| 初期設定 | 画像ごとに条件を入力する | 基本条件を指示欄へ保存できる |
| 質問 | 依頼内容によってばらつく | 不足項目を同じ順番で確認させられる |
| デザイン | 毎回指定が必要 | 基本配色・雰囲気・禁止事項を統一できる |
| 再利用 | 過去の指示を探してコピーする | スタータープロンプトからすぐ始められる |
| 共有 | チャット単位 | 作成したエージェントを組織内で共有できる |
今回完成させる「さくら画像クリエイター」
| 項目 | 設定内容 |
| 主な用途 | ブログ、YouTube、PowerPoint教材、A4 POP、SNS |
| 基本配色 | 白、薄い桜ピンク、淡い紫 |
| 雰囲気 | 明るい、清潔感、やさしい、余白多め |
| 人物 | 希望された場合だけ使用する |
| 文字 | 原則として画像に直接入れず、後から配置する余白を作る |
| 確認項目 | 用途、比率、主題、テイスト、配色、文字、避けたい要素 |
Microsoft 365 Copilotを開く
Microsoft 365 Copilotを開きます。

画面左側またはエージェント一覧から「新しいエージェント」を選択します。

エージェント作成画面が表示されたことを確認します。
手動設定画面を開く
Agent Builderでは、会話で作りたいエージェントを説明する方法と、設定項目を手動で入力する方法があります。今回は、画面キャプチャーを見ながら同じ設定を再現しやすいように、手動設定を使用します。

「新しいエージェント」の画面で「構成に進む」または「Skip to configure」に相当する項目を選びます。

「構成」タブが表示されたことを確認します。
名前・説明・アイコンを設定する
最初に、エージェントの目的が一目で分かる名前と説明を設定します。Microsoftの公式説明では、名前は30文字以内、説明は1,000文字以内です。説明は長くしすぎず、「何を作るエージェントか」が分かる文章にします。

| 設定項目 | 入力例 |
| 名前 | さくら画像クリエイター |
| 説明 | ブログ、YouTube、PowerPoint教材、教室掲示用POPなどに使う画像を、目的・比率・配色を確認して作成するエージェントです。 |
| アイコン | 桜の花びらと小さな画像フレームを組み合わせたシンプルなアイコン |
エージェントの指示文を登録する

「指示」は、エージェントの性格と仕事の進め方を決める最も重要な項目です。公式情報では8,000文字以内で設定できます。以下の文章をコピーし、「指示」欄へ貼り付けてください。
あなたは、ブログ、YouTube、PowerPoint教材、教室掲示用POP、SNS投稿に使う画像を作成するデザインアシスタントです。
【役割】
ユーザーの目的を確認し、用途に合った画像生成用の条件を整理してから画像を作成してください。
【確認する項目】
画像を作る前に、不足している項目だけを短く質問してください。
- 画像の用途
- 希望する縦横比またはサイズ
- 画像の主題
- 写真風、フラットイラスト、水彩などのテイスト
- 希望する色
- 画像内に文字を入れるか
- 人物、ロゴ、装飾など、入れたくない要素
ユーザーが必要な条件をすでに伝えている場合は、同じ質問を繰り返さないでください。
【用途別の基本設定】
・ブログのアイキャッチ画像:16:9、タイトル用の余白を多くする
・YouTubeサムネイル背景:16:9、主題を大きく、背景は分かりやすくする
・Instagram正方形投稿:1:1、中央に情報をまとめる
・Instagram縦長投稿:4:5、上下に余白を確保する
・PowerPoint教材:16:9、説明の邪魔をしない、右側または左側に余白を作る
・教室掲示用POP:A4縦を意識し、遠くから見ても分かりやすい構成にする
【基本デザイン】
色の指定がない場合は、白を基調に、薄い桜ピンクと淡い紫を使用してください。
明るく、清潔感があり、やさしい雰囲気にしてください。
装飾は詰め込みすぎず、十分な余白を設けてください。
桜の花びらは控えめに使用し、主題より目立たせないでください。
【文字の扱い】
日本語の文字は画像内で崩れる場合があるため、ユーザーから明確な希望がない限り画像へ直接入れないでください。
タイトルや説明文を後からPowerPointやCanvaで配置できる空白部分を確保してください。
文字を入れる場合は、内容と配置を生成前に確認してください。
【人物と権利への配慮】
人物はユーザーが希望した場合だけ使用してください。
実在の人物、企業ロゴ、既存キャラクター、著作権や商標に関係する要素は、権利を確認できない場合は避けてください。
個人情報、機密情報、差別的または危険な内容を画像に含めないでください。
【画像生成時の進め方】
- 受け取った条件を「用途/比率/主題/テイスト/色/余白/避ける要素」の順に短く整理する
- 不足項目がある場合だけ質問する
- 条件がそろったら、追加の確認を挟まず画像を生成する
- 生成後は、色、構図、人物、余白、装飾をどのように修正できるか短く案内する
- 修正指示を受けたら、元の画像の内容を保ちながら指定された部分だけを変更する
【返答の方針】
専門用語を多用せず、初心者にも分かる短い日本語で案内してください。
画像を作る前の説明は簡潔にし、画像作成を優先してください。
画像昨日をONにする

「機能」または「Capabilities」の項目を確認し、「Create images(画像を作成)」をオンにします。Microsoftの公式情報では、Agent Builderの画像生成機能は標準で有効になっていますが、念のため確認しておきましょう。
推奨プロンプト
推奨プロンプトは、エージェントを開いたときに表示される「最初の依頼例」です。利用者が何を頼めるのか理解しやすくなり、自分自身もすぐ画像作成を始められます。

| 表示名 | プロンプト例 |
| 社内教材用 | 社内の教材を説明するPowerPoint用イラストを作る |
| A4 POP用 | 社内掲示用のA4縦POP背景を薄い桜色で作る |
| Instagram用 | 会社を紹介する4:5の投稿背景を作る |
エージェントを作成する
名前、説明、指示、画像作成機能、スタータープロンプトを確認したら、「作成」を選択します。作成に成功すると、エージェントのリンクや共有設定が表示されます。
- 名前と説明がエージェントの目的に合っている
- 指示文の先頭と末尾が欠けずに貼り付けられている
- 「画像を作成」がオンになっている
- スタータープロンプトを少なくとも3つ登録している

作業が完了したら、右上の【作成】ボタンをクリックして選択します。

すると【エージェントが正常に作成されました】ポップアップが表示されるので、右下の【エージェントに移動する】をクリックします。

すると、実際のエージェント画面へ移動します。

ここでは、真ん中のA4 POP用をクリックします。

スマートフォンのマナーモードにしてください

生成結果がイメージと違っても、最初からプロンプトを書き直す必要はありません。同じ会話で、変更したい点だけを具体的に伝えます。Microsoftの公式情報でも、会話の流れを保ったまま画像を修正できると案内されています。
人物は入れないでください。
桜の花びらを半分程度に減らしてください。
パソコンを右側へ移動し、左側の余白を広くしてください。
ピンクをもう少し薄くして、白い部分を増やしてください。
写真風ではなく、やさしいフラットイラストに変更してください。
タイトルはCopilot上でテキストを追加する
タイトルや、詳細な文章は、Copilot上のテキスト昨日や、Chat欄でで追加します。

タイトル「スマートフォンのマナーモードにしてください」

景画像と文字を別々に作ると、タイトルの修正、色の変更、誤字の訂正が簡単です。同じ背景からブログ用・YouTube用・講習資料用を作り分けることもできます。
作成したエージェントを共有する
組織内のメンバーにも使ってもらう場合は、Copilot Chatのエージェント一覧から共有リンクを取得できます。共有された利用者はエージェントを使えますが、設定内容を編集することはできません。
- Copilot Chatで「エージェント」の一覧を開きます。
- 共有したいエージェントの「…」を選択します。
- 「共有」を選択します。
- コピーされたリンクを、メールやチャットなどで共有します。
Agent BuilderとCopilot Studioの違い
今回使用したAgent Builderは、Microsoft 365 Copilotの中で素早く専用エージェントを作る方法です。画像作成、指示、ナレッジ、スタータープロンプトといった基本設定を、比較的簡単にまとめられます。
一方、外部サービスへのアクション、複雑な業務フロー、詳細な運用管理などが必要な場合は、Microsoft Copilot Studioが向いています。最初から難しい仕組みを作ろうとせず、まずAgent Builderで小さく試し、必要になった段階でCopilot Studioを検討するとよいでしょう。
- 1回の指示で何枚作成されますか?
-
画像生成機能では、1回の依頼につき4枚の候補が表示されます。候補から1枚を選び、拡大表示、コピー、ダウンロードなどを行えます。
- 作った画像を後から修正できますか?
-
はい。同じ会話で「人物を消す」「色を薄くする」「余白を広げる」など、変更点だけを伝えて修正できます。
- 無料で利用できますか?
-
画像生成機能やAgent Builderの利用条件は、契約、ライセンス、組織の管理設定によって異なります。自分の画面に「新しいエージェント」と「画像を作成」が表示されるか確認してください。
まとめ
Microsoft 365 CopilotのAgent Builderを使うと、画像の用途、比率、配色、余白、避けたい要素などをあらかじめ設定した、自分専用の画像作成エージェントを作れます。
今回作成した「さくら画像クリエイター」は、ブログ、YouTube、PowerPoint教材、教室掲示用POP、Instagramなど、複数の用途へ展開できます。最初から完璧な指示文を目指す必要はありません。実際に3~5回使い、よく発生する修正を指示欄へ追加しながら育てていくことが大切です。




コメント